純正でもスピードメーターや、エンジン回転計（タコメーター）、水温計など、 走行に必要なものは設置されています。
メーターが無くても、油圧警告灯など警告灯が装着されている車もあります。 一般道でのドライブであれば、これらのメーターや警告灯で十分ですが、チューニングをしたりサーキット走行等の連続高速運転をする時などは、 エンジンの運転状態をさらに詳しく知る為に追加メーターがあると安心です。

例えばサーキット走行用としてターボを交換した車両では、設定した過給圧を超えていないか？また、エンジンパワーの増大に伴い、エンジン冷却水や、オイルの温度が異常に上昇していないか？などを監視することが必要なので追加メーターは必須と言えます。

実際運転していて体感できないトラブルが発生し、いつもと違う温度や数値を示したのですぐにクルマを止めてエンジンがダメージを受けるのを免れたオーナーさんも沢山います。

実際に追加メーターの代表格、Ｄｅｆｉ製のメーターを例に役割と必要性をご紹介します。

【 エンジン回転計（タコメーター）】

高性能なタコメーターは指示の正確さと指示値に指針が到達するまでの時間（レスポンス）が違います。エンジンの吹けあがりや回転の落ち込み速度の変化に対応し、いつでも正確な回転数をモニター出来ます。
純正タコメーター無しの車は、タコメーター装着で、きっちりエンジンのポテンシャルを引き出すドライビングが可能となります。

【 ブースト・インマニ計 】

ターボ付きエンジンにとってブースト圧値は、タービンの状態を知るために必要です。
ブースト圧を適切に把握しないまま走行を続けると、過剰な過給圧により最悪の場合はエンジンやタービンが破損する恐れがあります。
ターボ車には必須の追加メーターです。
インマニ計は、慣性加給を発生させるインテークマニホールドや、走行風を積極的に取り入れるアフター部品のラム圧エアクリーナーの性能を『目で』見るのに役立ちます。

【 水温計 】

純正の水温計のようにアバウトな表示ではなく、現在の水温が何度なのかが一目で確認可能です。
それにより暖気運転終了タイミングやサーキット等の高負荷連続走行での水温上昇状態がわかるのでクーリング走行タイミングも把握できます。

【 油温計 】

エンジンオイル温度は通常走行で９０～１０５℃位です。サーキット走行等では簡単にそれ以上になります。
オイルの性能上、１３０℃程度が限界なのでそれを超えないように走行する為にも必要です。

【 油圧計 】

エンジン回転数上昇と共にエンジンオイル圧力も上昇します。
油圧の低下によるトラブルの原因としては、「油温が高温になって粘度低下によるもの」「オイルが規定量以下によるもの」など、様々です。
油温計と同時にモニターする事で現在エンジンオイルがどの様な状況なのか判断するのに役立ちます。

【 燃圧計 】

ノーマルエンジン・チューニングエンジンでも燃料系のコンディションを知っておく事は重要です。
燃料ポンプの故障やフィルターの詰まりによるエンジンブローは意外と多く、日頃からイニシャル値と照らし合わせる事によりリスクを最小限に抑える事が可能です。

【 排気温計 】

エンジンの燃焼室内の混合気が正常に燃焼されているか否かを確認するメーターです。ＥＣＵセッティングや点火時期のセッティングには欠かせません。
排気温度計はプラグの熱価を決める目安にもなります。街乗りで７５０～８００℃程度なら８番、６００～７００℃付近なら７番が適しています。
スポーツ走行やサーキットなどで全開走行する時にはプラグの熱価を上げますが、排気温度の上昇時に熱価を上げた事の効果がわかります。

どれもエンジンの状態を把握して壊すのを防いだり、今後のチューニングの方向性を示してくれたりと、追加メーターを導入する価値は十分にあります。
知らずにエンジンを壊したりするとメーターを付ける費用など比べ物にならない程修理にお金が掛かりますので、スポーツ走行をする方には勿論、街乗りだけのお車にも追加メーターの装着はオススメです。

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